1 なんで母乳がいいの?

①子どもにとっての利点 


免疫面での利点
消化管粘膜で病原に対し、防御作用、抗炎症作用がある。
(母乳には貪食細胞と言うのが含まれており、それは粘膜を守ってくれる)
それぞれの臓器を感染からまもる。
IgAという免疫グロブリンは母乳をあげている間ずっとお子さんに与える事ができる。
ワクチンに対する付きが良い。
小児肥満の予防
心理学的利点(母子の愛着形成に役立つ)

 

②母親にとっての利点


子宮収縮の促進
ホルモンの分泌(オキシトシン、プロラクチン)幸福ホルモンとも言われている。
6か月まで避妊効果が高い。
体重を減らしやすい。
長期に授乳することで乳癌、卵巣癌、子宮体癌のリスクが減る。
骨粗鬆症の更年期からのリスクが減る。
(授乳中は、母体のカルシウムが不足することもあるので意識して多くとることが必要)
母乳はいつも適温で新鮮しかも安全。

 

③社会的利点


家計にとっての利点。ミルク代、ほ乳瓶、消毒等で年間日本では30万円程かかると言われている。ゴミが出ない。
医療費の削減(病気にかかる率が少ない)
雇用者にとっての利点。(子どもが体調を崩すことが少なく、子どもをもつ労働者の欠勤が減る。

Q何歳まで飲ませて良いの?
世界保健機関WHOは2歳かそれ以上まで母乳を続けることを勧めています。

Q冷凍しても良いの?
直接飲んでもらった方が、暖かく美味しいが、直接な飲ませられないときは、冷凍母乳をあげることも。
成分的には変わらないと言われいる。

Qオッパイはどう作られるの?
出産直後の母乳量はわずか。出なくても全然心配ありません。
大事なのは吸わせること。出ないから吸わせるのです。そうすることで分泌を促します。
生まれたばかりのあかちゃんは水筒、弁当、カイロをもって生まれてくると言われてます。
生理的体重減少とわれ、出生時の7%位体重減少することもあります。
オッパイに痛みがあると母乳を続けるのが辛くなります。
病院のスタッフに飲み方のませ方を見てもらいましょう。一日8回以上の授乳を心がけます。

Qオッパイはどのぐらい出るの?
母乳だけで育つ赤ちゃんの哺乳欲や母親の母乳分泌量には個人差が非常に大きいです。
出産直後の新生児の胃の容量は4-7mlはじめの3日は1回の授乳で2-20mlしかの飲めないと言われています。
その後は5日目で大体500ml位まで増加するようです。
3ヶ月で600mlから800ml位出るようです。

Q授乳を援助する際のポイント
泣く前のサイン(体をもぞもぞと動かす、手を口の所に持って行く、舌を出す等)に気がついたら、授乳。
その時に飲ませると上手に吸える。
授乳の度に体重を量る事をしていると、一喜一憂してしまう。
オッパイの分泌量には個人差があるので、1週間ぐらいの赤ちゃんの体重の増加を見てみる。
日割りして20gから40g位増えていれば、母乳は足りていると言うことになります。
おしっこやうんちがちゃんと出ているかも大切な観察ポイントです。

Q母乳は両方飲ませるの?
片方飲んだらそのまま飲ませる。しっかりくわえていたら赤ちゃんがはずすまで。最後の方に分泌される後乳の方が脂肪分を多く含む母乳。それを多く飲めると体重の増加も良い。
時間で左右切り替えて授乳より、しっかり片方を飲ませて、その後また反対。と言う感じで飲ませてもらった方が良いのです。

Q退院してすぐに眠ってばかり。起こして飲ませた方が良いの?


生まれて間もないあかちゃんは、空腹でも泣かない赤ちゃんもいます。
なので最初のうちは3時間を目安に起こして飲ませてあげて方が良いでしょう。
出生後1ヶ月ぐらい体重の増加もよく、おしっこうんちも良く出ている。という場合は、お子さんのリズムに合わせて授乳していただいて良いと思います。

Qおしっこで気をつける事は?
24時間で薄い色の尿で6枚から8枚おむつを濡らしているとよい。
色が濃くレンガ色であったりしたら、脱水状態にあるかもしれませんので早めに受診しましょう。

以上 参考引用文献 母乳育児支援スタンダード 医学書院

代田助産師