日の長さや日射しの暖かさ、生きものの動きにも春を感じます。

● 春を待つ冬芽 ●
  公園の樹々や街路樹の枝先では、木の芽が春を待ち構えています。「冬芽(ふゆめ、とうが)」と呼ばれるのは、寒い季節を過ごす姿が印象的だからでしょ うか?芽そのものは、葉が落ちる前から、また常緑の木にももちろん、みつけることができます。秋に葉っぱが落ちると「葉痕(ようこん)」と呼ばれる「葉の 落ちたあと」ととの組み合わせで、いろんな見立て遊びができるでしょう。
  「ふゆめがっしょうだん」(富成忠夫、茂木透=写真、長新太=文、福音館書店)という絵本が、その表情豊かな姿を楽しく描いていますので、ぜひご一読ください。そして、その冬芽もあたたかい春にむけて少しずつその形を変化させて行きます。


● 暖かい毛皮 ●
  冬の寒さから身を守るためか、暖かそうな毛皮をきた冬芽。ご覧になったことがあるでしょうか?
  街路樹や庭木、公園などでもよく見かける、ハクモクレンやコブシの冬芽をみつけたら、手をのばして触ってみることをおすすめします。春先の暖かい日に は、暑すぎたかように、その上着を脱ぎ捨てることも。木の下に、手触りのいい毛皮がたくさん落ちていれば、とっておきの宝物になるかもしれませんね。たく さん、毛皮は落ちていても、木に付いている芽はもとの姿のまま。一体、何枚着てるのかしら?と中を開けてみたことがありました。寒いのは苦手なのか、結構 な厚着だったのをおぼえています。
  冬芽は、木にとっても大事ないのち。中をみるのは少しだけにして、できるだけそっと、木についたまま触ってみてくださいね。

● 中はどうなってる? ●
  包まれていると中をのぞいてみたくなるものですよね。
  冬芽には、葉芽と花芽(つぼみですね)があり、その両方が一緒に包まれているものもあります。開かないまま落ちている冬芽をみつけたら、中をみるチャ ンス!幾重にも重なった芽を剥いて行く作業は、それだけでも充分楽しめます。中が葉っぱか、花びらかを当てっこしたり、何枚入ってるかを予想してみるの も、面白いかもしれません。剥いた花びらや葉っぱは、木の根元に返してあげると、木がたっぷり蓄えてきた栄養も返してあげられますね。
冬芽がふくらむごとに春が近づく気がします。いつもの道を「もうすぐ咲くかな?」とふくらみ具合を確認しながら通れば、より一層、春を待つのが楽しみになりますね。