横浜国立大学の宮脇昭名誉教授は、国内外1,500箇所以上で3,000万本の植樹に取り組んでこられた。宮脇氏は、その土地に元々生えていた潜在自 然植生の主木を中心に苗木を植えるという「宮脇方式」を提唱。何日か前、地域環境問題の解決に貢献した人に贈られる「ブループラネット賞」を受賞との ニュースがあった。また、ケニヤのワンガリ・マータイ博士は「グリーンベルト運動」の創始者で、アフリカに3,000万本の木を植え、2004年、アフリ カ女性で初めてノーベル平和賞を受賞した。

  おふたりの長年の業績は、現代版「木を植えた男」(ジャン・ジオノ原作 フレデリック・バック絵 寺岡襄 訳 あすなろ書房)であると思った。

  山 深い荒地に、ひとり、黙々と木を植え続けた男がいた。名誉も報酬ももとめず、毎日、毎日、30年以上・・・たった一人の男が荒れた土地を、幸いの地として よみがえらせた―という物語。「虔十公園林」(けんじゅうこうえんりん)は宮沢賢治作(宮沢賢治 作 伊藤亘 絵 偕成社)の木を植えた男の物語。

  宮崎県では「どんぐり1000年の森をつくる会」の運動が始まって10年。栃木の日光市では、450人もの人が、44,420本分のドングリの苗木を宮脇氏の指導の元つくった―森をつくろうとの運動が、各地で盛んに行われている昨今である。

  やっぱり「木はいいな」とひとりでつぶやく私です。(小川 三枝子)