幼少の頃、夜、口笛を吹いてはいけないとしつけられました。

  ある日、口笛を一生懸命吹こうとしている男のお子さんの姿が、実にかわいくて、見入ってしまいました。口笛はいいなと思ったのと、夢中の姿がうれしかったのです。

  はなしは変わりまして、休日の夕方、電車の中で親に抱かれて、ぐっすりねむる子どもを見かけませんか。子どもは、先のことを考えないで「今の連続」で 遊ぶからなのだそうです。でも、最近は“時を忘れて”遊べない子どもが多くなっている ― そんなことを、砧プレーパーク(子どもの自由な遊び場)の平野 さんが講演で話されていました。

  私も、一緒になって、時を忘れ夢中でお子さんと遊べたときは、本当に気持ちよいものですが・・・なかなか・・・。

  子どもの世界をよく描いている「ピーターのくちぶえ」(エズラ・ジャック・キーツ さく きじま はじめ やく 偕成社)を読むと、ほっとします。ピーターは男の子が口笛を吹いて犬と遊んでいるのをみました。ピーターも口笛を吹いて、犬のウィリーを呼んでみたいと思 うのです。何度も何度も練習して、やっと口笛が吹けて・・・。


  子どもを充分に遊ばせてあげたい、でも・・・と板ばさみのお母様の悲鳴も、よーく経験してきた私です。 (小川 三枝子)