小さい頃、よく木登りをしました。とても気分がよく、もっともっと上に登れる木があったらなーと思ったものでした。未だに「登れる木」をさがしてしまいます。仕事で行った本郷の東京大学校内に登れる木がありました!

  「おおきなきがほしい」(佐藤 さとる 作 村上 勉 絵 偕成社)の絵本は、その扉を開けたとたん、私の夢が描いてありました!木の上の小屋がほし いのです。憧れなんです。木の上の小屋で、風を受けながら、本を読んで、コーヒーを飲んで、お昼寝をして・・・。きっとこの夢は小さい頃の木登りの続きな のでしょう。

  話 は変わりまして、この地域にある300年以上の大ケヤキが、土地売却のために切られてしまうことで、友人たちが反対運動を起こしました。坂道の下の方に、 覆いかぶさるようにつき出た大ケヤキの道は、一幅の絵でした。結果、木付き条件で土地は売れましたが、枝が切られ、もう絵になりません。V字路にあった桜 の木も、あの松も簡単に切られていきました。

  「木はいいな」(ジャニス・メイ・ユードリー 作 マーク・シモント 絵 西園寺 祥子 訳 偕成社)の絵本も、そのままの気持ちを表したものです。「木はいいな」と思う気持ちを育てたいと思った出来事でした。(小川 三枝子)